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 ここ数年、グアムやハワイで左ハンドル・右車線の運転に何とか対応することができ、次はヨーロッパ大陸を走ってみたいと思っておりました。いよいよ機械到来ということで、レンタカーでの私だけのオプショナルツアーを敢行。

 車はコンパクトなクラスを選びました。この写真のはルノー・トゥィンゴ。1400ccなのかな。いつも日本で乗っているのよりずっと小さいし、マニュアルだし、左ハンドルだし、右車線だし、ナビはPNDタイプでGPSユニットとの接続が時々怪しくて(笑)、考えるとすごいハンディでしたね。

 まず道路についてなのだけど、アウトバーンは3車線が標準で、無制限、130キロ制限、120キロ制限、100キロ制限、それに濃霧や工事なのでの80キロ制限、60キロ制限を経験しましたが、やっぱり早いわ。

 無制限区間だと、自分の車とのスピードの差からして200キロ出ているんだろうな、と思えるような車に時々お目にかかります。右車線はほとんどトラックや牽引車や遅い車用。

 ですから基本真ん中の車線を走るのですけど、無料だからか適度な交通量があり、200キロクラスの邪魔にならないように、かつ適度に流れに乗れるようにと走るとまさにちょうど良い緊張感があります。

 制限速度の違う日本と比べるのもなんですが、大体流れは日本プラス20〜30キロくらい。加えて道路の幅が狭目ですし、左右の路側帯が殆ど無いので結構な緊張感なのです。

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 しかも工事区間でも、日本だとこんなの1車線にしてしまうのにな、という狭いところも2車線に区切ってある。うわあ、スリル満点。

 それはアウトバーンだけではなくて、市街地でも。左右駐車スペースになっている狭い2車線とかがあって、周囲の車の運転手の呼吸を感じて走ってるっていう感じ。

 周囲の車の走りっぷりを見ていると、高齢なドライバーってこの国では走っているのだろうか?と疑問に思うのですが、日本ってあくせく動いているようでいて、ドイツと比べると運転環境に見られるように、実はのんびり、高齢者にやさしく出来ているのだなと走りながら感じておりました。というかムードが高齢化しているかも。

 それから、このレンタカーじゃ130キロほどで坂道になるとアクセルを踏んでても減速しちゃうし、迷惑をかけずに気持よく高速ドライブできる車が真に必要な環境ができてるなと思いました。それに比べると日本の道路で高性能車は正しく「過剰」の一言だなと思いました。

 力があっても実力を発揮する場が国内にはない、を暗示しているかも。