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 最近ではすっかり有名になった、二戸の造り酒屋、南部美人さんの前に「愛宕の清水」という水が流されています。愛宕とは、南部美人の奥にある愛宕山のことでしょう。清酒南部美人にも使われている水ということですね。

 ここを歩いて通ることはなかなか無いし、あっても素通りしてましたが、先日自転車で移動中に目に入ったので飲んでみました。うん、うまい!

  そういえば私が子供の頃には、集落の中心に井戸が掘られていて、よくそこでギコギコ漕いで、暑い夏でも冷たーい水を飲みましたっけ。

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 よくみると、ここになにやら解説の碑があります。そのまま引用しますね。

 福岡という村は、広い主要街の中央に、小さな庭園がいくつも並び、街は清掃されていて、きわめて美しいところだった。

 道ばたの多くの場所では、おいしい冷水が岩からあふれ出し、馬や牛に飲ませるための、さっぱりした石槽か置かれている。

 明治十一年八月

 エドワード・シルヴェスター・モース著 「日本その日その日」より抜粋


 エドワード・シルヴェスター・モースはアメリカの動物学者で、ダーウインの進化論を日本に紹介した人だそうで、3度来日、合計2年半もの長い間滞在したようです。
 
 二戸市の中心である福岡が「街は清掃されていて、きわめて美しいところだった」とは驚きましたね。現代にも引き継がれているんでしょうかね?