EuroTierのブースに嬉しいことに、バトラーさんを発見。
実は私、大学を終えて、父の指示に素直に従って直ぐに(有)十文字養鶏に入社し、半年間1ヶ月単位で社内各部署を研修して周っていたのですが、ふつふつと「このままでいいのか?」という漠然とした気持ちが湧いてきて、「海外に出させてくれ」と父に言ったら、雛でお世話になっている日本チャンキーの山下さんという方がアレンジしてくれて、イギリスのRoss社のグループ会社で面倒を見てもらうことになったのでした。
その時、23年前に7ヶ月滞在したときに、イギリス国内で私の面倒を見てくれたのがバトラーさん。何かと面倒をいただいた恩人です。
当時から彼は世界一となったRossの技術的な支柱。‥でありながら、はじめての日本からの研修生受け入れケース。なんだか本当に親身になって面倒を見てもらいました。
さて、夜のドイツのビアホールでのひととき、いつもながら私の英語の理解度に合わせて、酔っ払ってもゆっくりと分かりやすい英語で会話してくれました。
お父さんは元気? あなたの会社は今どう? 日本のチキンの情勢は? 日本チャンキーの対応はどう?
などなど、日本の担当を離れても第一線の質問をしてきます。同僚に言わせると、彼の役職は「God」なのだそうで、納得。
話し込んでいたら、「世界の中での日本のTraditionalな面を良いとも悪いとも言えない」と彼は言っておりましたが、日本の農畜産業の中では優等生と言われているチキン産業でさえ、考えると世界の中ではちょっと特殊だと再認識させられました。
確か73歳じゃなかったかな。まだまだ元気で夜のお付き合いもこなすバトラーさん。See you again!と握手した手は昔に比べると、心なしか優しい感触でした。