DSC00933

 今年4月、逆単身赴任生活が始まるとともに、地元久慈市を舞台にしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が始まり、全部録画して主に朝夕の食事の時間に見ましたが、さっき最終回を見終わりました。15分は食事タイムにちょうどよかったですね。ちなみに食事の準備は前夜のNHK「スポーツプラス」を流しながらでした。

 テレビは録画で経済番組とクルマ関連番組くらいしか見ない私ですが、地元だけあって最後まで飽きること無く見れました。いや、振り返って正確に言うと地元だからというのは何番目かの理由だったと言えますね。クールに見ていたつもりでしたが、こうして最終回を見終えると、なんてことはない、世間で言われる「あまちゃんロス症候群」に罹った一人といえるかもしれません。

 1日15分ずつ半年間、キャラの立ったイキイキとした登場人物を見続けさせるというまさに中毒症状を起こさせる仕組みは、NHKテレビの劇薬的存在だと改めて思いましたし、2013年、震災から2年後にこういうドラマが有ったと私の時間軸にもしっかり刻まれる存在になりました。

 作る側の立場になってこのストーリーを振り返ってみると、「東日本大震災では被害は中間的な久慈市」「ローカル線の復旧」「過疎化の進む地方の町」「可愛すぎる海女」「AKB48の人気」といった現実の要素が浮かび上がりますが、それを見事に「笑えない喜劇」に仕上げたなという印象。

 また、アイドルの素顔を想像できるように成ったのもこのドラマの価値の一つですね。 ストーリー展開にはちょっと無理や無駄があるなというところも感じましたが、それを跳ね返すだけの出演者の熱演にも引かれるものが有りました。私の世代ではやっぱり小泉今日子と薬師丸ひろ子の好演が嬉しかったですね。

 あまちゃん熱は次第に下がっていき、久慈市周辺への観光客は減ってくるのは間違いないわけですが、このドラマが輸出されてアジア各地、いや世界各地からたくさん観光客が訪れるという可能性もあります。そうなったらもっと嬉しいですね。