
雑誌などで評価の高いアクセラの1500ccを試乗してきました。発売は11月21日なのに、試乗車はちゃんと用意されてます。売り方が新鮮ですね。
まず運転席に座ると、頭に触れるものが‥。うーん、サンバイザーに付いていたビニールでした(笑)。剥がすわけには行かずそのままで走りましたが、もしかするとAピラーが寝ているからか、私みたいに立った運転姿勢を取ろうとする座高の高い人には頭上空間は少々厳しいかもしれません。
走ると、確かに静かだし、1500ccのエンジンは気持よく回ります。カタログによるとこの1500cc用には専用プレサイレンサーという低速トルクを高める装置が付いているそうです。上り坂で加速とか追い越しとかしてみましたが、私には十分でしたね。
ただ4WDが必須の地方なので、この体感加速にFFとの重量差80kgが加わると思うと、心配にはなります。

それと絶賛されているこのシート、確かに腰のある柔らかさでなかなかいいです。この日BRZから乗り換えた私ですからあまり参考にはならないかもしれませんが、この静かさ、包まれ感が加わってホントに感心してしまいました。運転が気持ちいいです。

内装のデザインについては、実は初代アクセラのセンスは結構好きでした。その流れが残ってますし、さすがにアップデイトされており、スポーティイメージの解釈が適切に思いました。しかし、メーターの中央丸に左右羽根が生えた感じの輪郭はどうも好きになれませんでしたが。
外装デザインについては、前モデルがホワイトテールランプとプジョー似の顔で論外だったのに比べ、全てのセンスに納得がいきます。セダンの方はまだ見てないので何とも言えませんが。

それから気になっていたのがオーディオで、これはBOSEサウンドが付かない6スピーカー仕様。30キロほど単独試乗させてもらったのであれこれいじりましたが、低音は+6、高音は+2でだいぶ良くなりましたが、やっぱりBOSEが欲しくなりました。しかし、クルーズコントロールは外付けにしたいので、そうなるとBOSEは付かないんですよね。弱ったな。
総じて、フォルクスワーゲン・ゴルフに影響されてか、全く上級のクラスに比べて手を抜かない造りに感心しましたし、稲盛塾長の「手の切れるような製品づくり」という言葉が頭に浮かびました。アップル製品とも共通の、無駄がないというか、遊び感覚のない完成された姿があるような気がしました。
とかく日本車って、チームの和を大事にするというか、センスのない担当者の個性もそのまま出てチグハグになりがちなのですが、これはコンセプトのもとにしっかり束ねられているという印象です。
個別に言うと、ゴルフに比べるとトルコン式のオートマが嬉しいですし、35,000円で地図データ入りSDカードを購入するとナビが動くというビックリの仕様になっています。それに4WDがあります。ハイブリットもあってリッター30キロ超ですからすごいですね。
ただ、前車追随式クルーズコントロールの設定が少ないのと、営業マンに聞いたところではクルーズコントロールのスピード設定の上限が100キロキッカリに成ってしまったところが残念です。それにサンルーフも選びにくい。
‥などと本気モードでカタログを見てしまうアクセラ。かなり気に入ってしまい、困ってます(笑)。