前作「Go on...」から2年、当社の社歌を作っていただきましたシンガーソング公務員だった田口友善さんの6枚目のアルバムをいただきました。
「だった」と書きましたが、田口さんは昨年長年勤めた盛岡市役所で定年を迎え、もりおか啄木・賢治青春館の館長を務めております。「定年後はやりたいことをやるよー」と現役時代におっしゃってましたが、相変わらずお忙しい日々のようです。
ライブもこれまで以上に回数を増し、加えて通算7枚目のアルバムを完成させるということで、山下達郎級のパワフルなアラシックスですね。ちなみに次のアルバムのための曲ももう出来ているんだそうです。
さて、このアルバム「ぐるっとMorioka」は頂いた日からクルマでずっと聞いたのですが、相変わらず宅録の味わいを残しつつも佳曲揃いです。
特に気に入ったのは、「ベアレンビール」と「わたしの盛岡 〜立原道造:盛岡ノートから〜」の2曲。
前者はドライブ感たっぷり、ノリノリの曲。詞には「ドイツより移設した100年前の醸造設備」とか写実的な描写があって、飲みながら聞くとより美味しく感じるのではないかな。
「わたしの盛岡」の詞は田口さんではないようですが、静かに自分の体の芯から出てくる思いを表現したといえるような、まさしくプライベートな想いがこみ上げてくる曲になっています。
ライブでの収録になっていて、会場に田口さんのギターと肉声が響き渡る様子が感じられます。そしてこれはYouTubeで見られるようになっていますので是非どうぞ。
以上の2曲以外に私が気に入ったのは、「盛岡二度泣き橋」「つなぎ温泉そんぐ♪」「盛岡ベリーアロニア」「みたけ音頭」の4曲。
演歌に挑戦した「盛岡二度泣き橋」。こればかりは声の太い演歌歌手に歌ってもらったらどうなんだろうと思ってしまいました。
「つなぎ温泉そんぐ♪」は素朴でメロディアスな曲調が魅力的なので、ビジネス抜きの詞になれば別物になりそうな気もします。
「盛岡ベリーアロニア」はふわっと浮いたような不思議な曲調で、けっこう私のツボにはまりました。
「みたけ音頭」はデュエットなんですが、しっかり構成された曲調です。
改めて聞きながらこのブログを書いているのですが、ホントに力作ですし、毎度のことながら地元の方々との縁を大切にして出来上がったアルバムだと感じます。
このCDは定価が1050円、発売元が「ギャラリー母蓮」になっています。お問い合わせは電話・ファックスともに019-661-5576です。
CDを聞いて田口さんのライブを改めて見に行きたくなって来ました!