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 今週も例によって肥料部の顧客訪問ということでK課長と出張です。月曜夜は札幌泊まり。翌朝旭川から置戸に移動し、塩別つるつる温泉に宿泊。今日は士幌町、芽室町と回って終了。私はとかち帯広空港から羽田に飛んで、都内のホテルにチェックインしました。

 昔からお世話になっているお客様と昨晩食事した中で、商品のネーミングに言及されたので、思い出したついでに顛末を書いてみます。

 まずは醗酵鶏糞「白鳥(しらとり)」ですが、これは当社の肥料部が(有)二戸コンポストだった時代に、初めて作られた当社のオリジナルネーミング第一号です。当初この部門を率いていたS常務が、工場のあった地名が「白鳥」ということで、イメージもぴったりということで付けたそうです。

 社名をCIで(株)十文字バイオアペックスに変えた際に、その勢いでパッケージングも含め全面刷新して、あれこれ変えました。

 乾燥鶏糞には名前が無かったのですが、更別村のある農家の方が「手間はかかるけど乾燥鶏糞は安くてとってもありがたいもので、上手に使うと本当に金の成る木になるんだよ」という言葉から「億万長者」というめでたい名前を思いついたのでした。

 その乾燥鶏糞をペレット化したものが「ペレットくん」です。ペレットという言葉はそのとき初めて知ったのですが、語感がよかったのでそのまま使いました。

 醗酵鶏糞をペレット化したものが「宝島」です。これも億万長者と同じノリです。

 最後に、「炭太郎」ですが、これはジャストシステムの一太郎がその当時人気でしたので、パクらせていただきました。

 一番インパクトがあったのが「億万長者」だったと思いますが、実は営業担当者はその名前で、引いてしまったと後で言われました(笑)が、なかなか浸透度が高くて乾燥鶏糞の販売にお役に立てたかなと思います。

 その当時、日本経済新聞の一面のコラムにこれらのネーミングが取り上げられ、また、その余波で業界紙で「日経新聞一面に取り上げられるとは快挙」と褒めていただき嬉しかったものです。

 パッケージについては依頼した八戸の業者さんががんばってくれ、期待以上のものを提案してくれ鳥肌が立った記憶があります。

 こうして肥料部のお客様を訪問して、鶏糞は「クソ」ではなくて、鶏の腸管が短いから栄養素が70%も残る、栄養満点のエサに準じた、まさしく「宝」だということを指摘され、認識を新たにした次第です。

(写真:今朝6時に塩別つるつる温泉を出発しましたが、ガラスが凍結していて、お客様の社長、専務に手伝ってもらいました)