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 先日、国連食糧農業機関(FAO)は、人口増大を賄うために昆虫食を推奨する報告書を発表したというニュースをラジオで耳にしました。

 なんと画期的な切り口だと感心したわけですが、それは一部の国を除き、人々が根拠のない固定観念があるからでしょうか。昆虫は栄養バランスがいいとは聞いてたけど、そこまでは考えてなかったなー。

 というのも25年前の25歳の時、私は岐阜に3ヶ月滞在して、某業界関係の会社にて研修をさせていただいている時に、そこのT社長から「牛・豚・鶏の次に来る21世紀の食料を研究せよ」とのお達しが出て、あれこれ調べたのです。

 候補はうさぎ、鹿、山羊、それにイノシシだったかな。まだネットが無かった時代ですから図書館などで調査してピックアップしました。

 うさぎについては飛騨高山に行って、実験用動物として飼っている農家さんを訪ね、出かけて行きました。とても歓迎してくれてその場で生きているうさぎを絞めて食べさせて頂きました。初めてのうさぎ肉でしたが、鶏肉に近かった。ま、あとで分かったのですがどちらも「家禽」の範疇なんですね。

 鹿については当然、奈良へ。奈良公園の飼育係の人にあれこれヒアリングさせて頂きました。それ以外は観光そのものでしたが(笑)。

 今考えれば、イノシシの発展形が豚ですからこれは意味ない。山羊は実際に世界の一部で飼育されているだけに限界が見えていると言えるでしょう。

 この命題は尾を引き、その後カエルがいいんじゃないかとか本気でカエル養殖を研究しようと思った時もありました。 確か台湾で飼育しているとこがあると聞いています。どれくらいうるさいんでしょうね(笑)。

 カエルであれ、昆虫であれ、小動物は育種改良のスピードが早くできるので、飼料効率を高め人間の食糧化するのは簡単なのかもしれません。