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 自動車メーカー、スズキの、今は会長兼社長の鈴木修氏、なんと79歳。

 カンブリア宮殿の2回にわたる特集を見て、最初で最後と思われる本人書き下ろしの本「俺は、中小企業のおやじ」を読み終わりました。

 今年一番の影響を受けることになりそうな人物です。

 社名とトップ個人の名前が共通な会社の社長として、また業界の中での地方色の強さといった点で、私と大いに共通点があります。

 また、30年後にこんな振り返りが出来て、依然現役でファイトを燃やしているだろうかと思うと、甚だ自信がないのですが、世界で活躍する自動車メーカーの経営トップをずっとやっている同族系の社長のストーリーとしてかなり身近に感じることが出来ます。創業者ではないし。

 氏の語録は共感するものばかりですが、「ボトムアップ・イズ・コストアップ。トップダウン・イズ・コストダウン」という言葉でGMの経営陣に強烈な印象を残したというエピソードなどに溢れており、「難しいことは優しく。優しいことは深く。深いことは愉快に。」を上手に実践されていると感じます。

 工場のカイゼンも陣頭指揮する氏は、私にとってはまさしく理想のトップ像です。