きまじめチキン日記

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カテゴリ:  こだわりのポイント

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 6月17日発売になった小山昇さん著「儲かりたければ女性の力を借りなさい」を昨日読み終わりました。

 先日、心理学関係の本を読んだわけですが、実践に裏打ちされた女性の心理をここまで解説した本って‥、凄いの一言です。これまでもたくさん著作を出してきて種が尽きるのではと思ってしまいますが、小山さんの引き出しは限りないですね。

 「女性には会社より子供が大事」なんて考えたら当たり前のことですが、そういう違いをしっかり認識しながら枠にハメない環境づくりをしなければと改めて思った次第です。

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 さて、この著作の中に当社のことが2回出てきます。

 「全員が正社員」については今後ともそれが続くかわからないのであまり外にアピールしてきませんでしたが、 今もそうなので言っていこうかな。

 「シンプル・イズ・ベスト」と、今くどくど私は言っていますし、このことと合致しますが、 この辺りは会長(前社長)が品質にこだわった結果、これまでパート社員無しで来ているんだろうと思っています。

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 工場の稼働は今日30日までです。社員の皆さん、ほんとうにごくろうさまです。

 昨日は久慈工場に行ってきました。朝イチの時間は、当社の最上級の銘柄鶏である「鶏王(とりおう)」の処理です。

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 鶏王の大きな特徴として赤い肉色があります。このデジカメ写真で分かりますでしょうか。ホワイトバランスを厳密にしないと写ってくれませんが、オートで撮ってしまいましたので。

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 雑煮用の出荷は28日で終了しておりましたのでだいぶ落ち着いているようでした。

 しかし一般鶏の平均体重が落ちているので羽数で稼ぐということで、昼10分、夕方10分の残業。なんとか欠品無しで終われればいいのですが。
 

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 1年ちょっと前に、管理部という名称を「支援部」に変えました。

 当社に出入りするコンサルタントの会社さんが、管理部じゃあイメージが悪いので支援部と変えたという話を聞いて、ピンときて、直後の人事異動で真似してしまいました。

 役員会でも反対がありましたよ。特に管理部自身から‥。こんなにメリットばかり想像できるのに、何で反対するんだろうと思いましたが、こらえて、ここは社長として意見を押し通しました。

 で、先週九州に行ったとき、「なるほどこりゃあ反対するわな」と思えました。名刺を交換する際、いちいち何してる部署なのかを説明しなくてはいけない。

 しかし、「社長が決めたので‥」と笑って渡す姿が結構会社のカラーを表しているようで嬉しかったです。

(写真:過去の事業計画書を捨てました。スッキリ〜!)

 

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 もう既にこのスタイルの名刺にしてから1年ほど経過しましたでしょうか。シチュエーションによっては渡すことに恥ずかしさを覚えるときがありますが、なかなか力を発揮してくれております。

 先日も「これですよ、これ!!消費者が求めているのはこれです!」と感激していただいた方がおりました。概ね好意的に受けて頂けてますね。

 この名刺を裏返しますと、銘柄鶏の紹介とともに、しつこくも赤い文字で「抗生物質を与えず育てています。」と同じことが書かれております。

 この名刺には私の執念が宿っているとも言えるかもしれません。
 

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 CIを導入し、シンボルマークを制定したのは14年前の1991年(平成3年)ですが、実際にこのシンボルマークが作られたのは、その前年でした。

 CIをやることを聞きつけた県内の看板業者が、ある上場企業のデザイン部長さんを連れて当社を訪問し、ヒアリングして、まもなく2案持ってきていただいたのです。さらっと持ってきたのにどちらも結構良い案なので驚きました。

 しかしその場では何も決めず、本に書かれているようにCIの手順を踏み、業者を選定する際にこの会社を選び、コンセプトを再度煮詰め、更に10〜20案ほど作ってもらったのですが、結局最初の2案が残り、最後には現在採用した案に決定。

 その後、jumonjiのロゴを選び(結局富士通の使っているこのロゴに決定)、カーブを微妙に修正して少々お腹を太めにして、決定しました。

 みなさんから、このマークについて評価をいただいておりまして嬉しく思っています。イギリスであれこれ学んだ3年後の出来事でしたが、そのイギリスでお世話になった方々からこのシンボルマークを褒められるのが何より嬉しいことでした。

 作っていただいた三浦修氏には本当に感謝しております。
 

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 当社での対策は昨年の社内スローガン通り「そこまでやるか」を実践していると思っておりますので、当社の農場で発生する確率は1000年に一度位、と計算しております。社員や関係者には「無用な心配はしないように」と言ってあります。

 しかし、茨城県で採卵養鶏が盛んなのと同様、当社の基盤とするこの地域はチキンの生産地として国内でも有数なので、他の会社で発生すれば、同様に風評被害が当社にも発生してしまう恐れがあります。そこが怖いですよね。

 7時のNHKニュースでもやっておりましたが、近隣の同業者でさえ病気そのものよりとにかく「風評被害」に怯えています。農水省もその押さえ込みに躍起です。報道も今回はそのことを理解しているように思います。

 しかし、報道が取り上げないわけにはいかない‥  昨年は79年ぶりと言うことで、その79年前のトリインフルエンザのことを肌で感じた人なんていまこの世にいなかったので、ものすごい取り上げ方だったと思います。

 しかし、報道がどうしても撒き散らしてしまう「風評被害」というウイルスには、そろそろ消費者も免疫を持って欲しいものです。そのために今回の発生は良い媚薬になったというストーリーになってくれないかなと業界人としては願っております。

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 6月になって多忙なスケジュールがずーっと続いております。

 何はともあれ、来客がたくさんあることは有り難いことです。今日はある新支店長さんが挨拶にいらっしゃって、社屋の話題から会話が始まりました。

 「国道4号線から、はじめてこの社屋を見たとき、あー、これは鶏舎をイメージして造ったんだなあと思いましたよ」と鋭い指摘がありました。

 色は違いますがガルバリウム鋼板を使ったエクステリアという点ではまさしく鶏舎と同じです。コスト意識そのまんまです!

 それに木造在来工法という点でも鶏舎と同じ。鉄筋コンクリートの家に住む人は寿命が短いという噂が頭に残っていましたし。断熱は強力にやるポリシーもそのまま社屋に取り入れ、外断熱工法を選択しました。

 食品会社の本社という意味で衛生にもこだわりました。クルマで敷地に入る際には、消毒漕にタイヤを浸けるようになっておりますし、玄関には靴底を消毒するマットがあります。

 玄関でスリッパに履き替えてもらうと、すぐ両端に自動手洗いボウルがありますので、必ず手洗いをしてもらっております。

 また、鶏糞工場とかに行った社員のためにシャワー室(お湯)を設けました。

 デザイン的には清潔感とともに、21世紀の建物ですからユニークさも求めました。新幹線二戸駅ができた直後でしたので、立派な二戸駅に負けたくなかったですね。

 おかげさまで、昨年日経ニューオフィス賞を受賞することが出来ました。

 他には代表的意見として「外は渋い色だけど、中は木のぬくもりを感じて明るくてびっくり」「北欧の家というかんじですね」などなど、割と好評ではないでしょうか。

 ただ会長(=父)だけは、もっと立派さを求めていたようで物足りないようです。それを押し切ったので、風当たりが強いんですよね(笑)。
 

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 この業界に入ってしばらくしてびっくりしましたね、この「食鳥業界」という言葉には。確かに漢字そのもの、その通りなのですが、なんだか羽の付いた生きている鳥をそのまま食べる絵が脳裡に浮かんでしまって。

 ブロイラーという言葉も今や密飼いの代名詞になってしまってますし、養鶏っていうのも採卵養鶏のケージ飼いのイメージが強くてどうも良くないですよね。

 そんなイメージで平成3年、当社は社名変更したのです。社名に「チキン」という言葉を盛り込みました。「カンパニー」は会社という意味もありますが、仲間という意味もあるんですよね。

 業界では「国産チキン」とか「Jチキン」という言葉を普及させようとしているのですから、業界団体もそろそろ「日本食鳥協会」から「国産チキン協会」とかに変更しても良いと思うんですがね。

 まだまだ業界には、社名に食鳥やブロイラーという言葉を残している会社も多いですし、そう簡単にいかないのでしょうが。

(写真:本社の裏庭側)

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