
2018年に出版された、東海友和著「イオンを創った女――評伝 小嶋千鶴子」は直後のそちこちの書評で高評価を得ていることは知ってました。
そして、いま閑散月の2月だからか5年ぶりに私のアンテナに引っ掛かり、やっと手に入れて読んでみました。そして前後してYouTubeやGoogleを駆使して、故小嶋千鶴子さんについて情報を集めてみました。
23歳で後のジャスコの元となる家業の岡田屋呉服店の社長となり、30歳のとき学生だった弟に社長を譲ってしまうというところからして大胆ですよね。
結婚でいったん経営を離れるも、復帰後は社員教育に力を入れ、日本一の小売企業を率いていく弟を陰で支えます。
そして65歳で仕事を離れ、作陶の世界に入って、さらに私設美術館を設立するなど第2の人生も走り続け、たくさんの人に薫陶を授け106歳まで生きたということで、いや確かに凄い方です。
イオングループの社員は56万人だそうで、人本位の企業グループのイメージは揺るぎなく今に至っていますが、それも小嶋千鶴子さんあってのこと。
たくさんマーカー線を引きました。どちらかと言えば私自身はもともと革新的なタイプだったはずですが、社長になって保守的になってきているように自覚しておりまして、これは軌道修正せねばと尻を叩かれた気持ちになりました。