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 ここ20年で高病原性鳥インフルエンザの国内発生が頻発し、一般の方にとっても「養鶏場」という言葉が馴染んでいるのではないでしょうか。

 そして最近では、農水大臣への金銭授受で採卵養鶏業界のナンバー2、アキタフーズのオーナーが有罪判決を受け、最大手のイセ食品は会社更生法手続きの開始と、全国ニュースを続けて提供しています。

 もしかすると、「鶏関連の話題が多いね!」と私に言いたい業界外の方がいると思いますが、採卵業界は我々チキン業界からするとあくまで別個な業界なのですよ。

 とはいえ、たまご業界2大巨頭のシェア争いは畜産業界界隈では有名でしたので、凄いなとは感じてました。企業間競争で得するのは消費者、を地で行くような業界かと半分リスペクト。でも半分‥。

 ちなみに当社の創業者、十文字健助は中学を卒業して72年前に始めたのが、採卵養鶏です。

 卵を産まないオスは副産物として肥育して肉用に出荷していたことから、アメリカから肉専用種=ブロイラーの国内普及の兆しに機敏に反応して、業種転換を図ったというわけです。

 その後日本経済の高度成長期と軌を一にしたブロイラーの消費拡大に乗って当社も事業拡大し、その後は輸入鶏肉の台頭で厳しい時代を凌いで、今に至っています。

 もし健助相談役がそのままたまご業界に居て、規模拡大を図っていたらどうなっていたんだろう?とつい思ってしまいます。イセ食品やアキタフーズのオーナーと世代は一緒ですし、おそらく気質は近いものがありますので、果敢にシェア争いに参戦していたかもしれませんね。

 現段階では「創業者が機転を利かせて、こちらブロイラー業界に乗り換え、その後耐え忍んだことに感謝したい」気持ちですが、この先はどうなることか?

 世界情勢と円安を反映して過去最高の飼料価格になりそうですし、巣ごもり需要が終われば供給過多が露呈して鶏肉市況も崩れそうなので身構えています。

(写真:どうしても我が家の冷蔵庫の卵は賞味期限を過ぎてしまう‥けど食べます)