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 あのコピーライター糸井重里さんが始めた「ほぼ日刊イトイ新聞」が手帳でブレイクして、自由人に見える糸井重里さんが社長のまま、2017年上場を果たすとはびっくりだなと思ってました。

 私は早いころから紙の手帳を手放しましたし、ほぼ日サイトもほぼ縁がなく来ていましたが、ビジネスマン感覚が希薄に見える糸井重里さんは、私も似たようなところがあると思える気になる存在でしたので、この2018年に書かれた「すいません、ほぼ日の経営。」を読んでみました。

 読んでみると、言葉を使い分けるコピーライターのプロ中のプロとしての糸井重里さんらしい経営の捉え方が興味深いです。経営の指南書に書かれていることをコピーしないで、自分の頭で判断してやっていく姿が新鮮でした。

 例えば、社員との昼食会や全員面談は面白くないから止めたとか。アメリカの巨大IT企業に近いような社員の感性を大事にした経営をしているようですが、オーナー社長の感性をも大事にしているということですね。

 最も大事なところ、ほぼ日の企業理念のような言葉「やさしく、つよく、おもしろく」はもちろん糸井重里さんの言葉ですが、とても共感できました。ぜんぜん違う業界ですけど、何故か合う(笑)。

 採用で大事にしているのはリーダーシップとありましたが、そういえば私が昨年の人事評価見直しで、一番普遍的な尺度として取り入れたのは「率先垂範」で、これってリーダーシップのことだと言えなくもないです。

 この本はライターさんが糸井さんを取材して書いた本ですが、糸井重里さん自身の書かれた本を読んでみたくなりました。