IMG_20220209_091151

 デーリー東北新聞社さんから「この地域でチキン産業が盛んになった訳」をテーマにリモート取材させてほしいと申し出がありました。学者さんが書いた文献を読んでから質問するということでしたので、私もネットで拾ってプリントして読んでみました。

 そもそもアメリカからブロイラーという肉専用に改良された鶏種が日本に入ってきたのが昭和30年代で、歴史が浅い業界なわけです。そしてまもなく種鶏、孵卵、肥育、解体など別々の経営であっていいものが統合されて、チキンインテグレーションと言われる仕組みが発達していきます。

 特に肥育農家さんと胴元のパッカー(解体工場)側との関係については、大きく分けて委託(当社で言う請負)と契約(当社で言う売買)の形態があって、他の農業分野にも参考になるからなのか学者さんの興味の対象になっていくつも文献があります。

 そして、読んでいると浮き彫りになってくるのが、創業者の父の「自前主義」と対照的な私の「アウトソーシング主義」の違い。父は何でも直営でやりたがったけど、私は任せるものは外部に任せて取引関係に緊張感をもたせたほうが仕事の質向上になるという解釈だったですね。

 さて、その記者さんの記事は先週末掲載の予定だったようですが、事情により延期になりました。どんなふうな解釈に成るのか楽しみにしております。