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 28日の日本経済新聞に「輸入鶏肉値上がり タイ産2年半ぶり高値 コロナ響く、外食コスト増要因に」という記事が出ていました。

 タイもコロナ患者増で逼迫していると聞いておりましたが、鶏肉加工場でクラスターが発生して商品化が滞っているそうで、その結果日本の輸入チキンが高値になっているとのこと。

 日本国内でも同業の鶏肉加工場でのクラスター発生が相次いでいて、しかもそれが徐々に近くで発生するようになり、当社でも危機感を感じています。

 ちなみに、我々の仕事は大きく分けて鶏を育てる「農場」と、肉に加工する「工場」の2つです。その2つが同期して動くことで成り立つわけですが、工場が止まってしまっても、農場の鶏は生きて成長していくのでどんどん大きくなります。

 大きくなると工場で加工するのに、人にも機械にも負担になります。しかも正常な状態に戻すのに、日々羽数を多くやらなくてはならない。食糧生産する上でコロナで「滞る」という意味においては屈指の業界ではないでしょうか。

 ですから、願わくばワクチンは優先接種してほしいくらいですが、1000人を超えるほどは在籍していない状況です。

 今の日本は、東京オリンピック、パラリンピックの終了とワクチン接種のスピード争いのようになってきていますが、我々チキン業界もハラハラ・ドキドキで待っています。