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 先日、二戸市の藤原市長がおいでになったときに地名の話題に私が食いついたからか、後日この「二戸市の地名」という本をいただきました。浄法寺町と合併した際に制作された2007年発行のものです。

 実はこの本は当社のS専務から借りたことがあって、その際には新旧の本社所在地(旧は私の出生地でもある)に関係する辺りだけを見て返してしまったのですが、今日はその時よりじっくり読みました。

 20の地域名、747の字名があるんですね。3月末での二戸市の人口は2万6000人だとすると、単純計算で35人に1個の字名が割り当てられていることになりますか。ほぼ10家族に1個。何だか贅沢ですね。

 それらの地名は姓にも置き換えられて、小中の同級生とか、社員や地元で出会った方々の顔を思い浮かべながらそのいわれを楽しく読みました。ついこの間まで、近隣の集落から嫁をもらうのが大半であったでしょうから、その地名、姓を色濃く遺した存在がその出会った人だと言えなくもないのでは。

 気になる十文字について二戸市には、下斗米字十文字、浄法寺町十文字、仁左平字十文字平がありました。一級河川の馬淵川の支流として十文字川が流れていますし、十文字は珍しくありません(笑)。というか、けっこう地名としては其方此方にありますよね。

 たった今検索したら「名字由来ネット」で出てきました。十文字姓は全国で約2800人。うち岩手470人、福島430人、青森420人だそうです。神奈川370人、東京310人、さいたま210人は意外でしたが、十文字学園の関係なのか、それとも十文字さん都会志向が強いからでしょうか。