
昨日、盛岡に行ったついでに、一関市の菅原正二さんを主人公にしたドキュメンタリー映画「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩」を観ました。
以前に岩手めんこいテレビの番組審議委員同士として親しくさせていただいたことがあり、何度かベイシーを訪問したことがありましたが、ここ10年ほどはすっかりご無沙汰しておりました。映画館に行けば気軽にお目にかかれるわけで、このチャンスは活かさない手はありません。
以前からベイシーのその名は日本のジャズファン、オーディオファンに轟いていましたが、最近では一般の方にも観光名所で寄るべきスポットになっている感じでしょうか。
そして、そろそろ引退しても不思議ではないお年になられた菅原さんの雄姿とベイシーの音空間を何とか遺そうということでこの企画が立ち上がり、こうして映画になったようです。十分目的は達成されてました。
録音に相当神経を使ってベイシーの音を再現したと思いますが、映画館、盛岡ピカデリーで聴く音でも十分再現されていたと思います。この映画、やっぱりいい音で観たいところです。音響機材のキャプションがいちいち出るところがオーディオマニアのハートをくすぐります。
さて、日本にはジャズ喫茶が600軒もあるそうです。海外にはなかなかない日本独自の文化と言えそうです。
以前どこかで「普通の喫茶店と違ってジャズ喫茶は男性一人で営んでも違和感がない」という採算性から生まれた発明であるみたいなことを聞いたことがありますが、ベイシーは日本中からお客さんを惹きつけてこんな遠くまで来させて、何人も雇ってやっているわけで、やはり日本のジャズ喫茶の中で別格の存在なんでしょうね。岩手の宝でもあります。
それにしても、店から本人まで、何から何までなんともカッコいい! 演奏するレコードをピックアップして、針を落とし、棚に飾るそのジャケットが年季が入ってたりして、いいなあ!
引退後はジャズ喫茶? いいかも!