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 今年のお盆はコロナにより、我が横浜の家族は帰省せず、静かな時間を過ごしています。いや、その前からずっとですけどね。

 昨日・今日で先日送られてきました「井元弘自伝 鳥芳のあゆみ」を読みました。大阪の鶏肉専門店の名門、鳥芳の3代目にして業界の重鎮、井元弘氏が自らの人生を振り返り著した本ですが、読み応えがあり、事業継承のことを考えるという意味でも、こういう時期に読めてよかったと思います。

 井元弘さんは昭和10年生まれ。6人兄弟の末っ子であるはずなのに、兄2人が戦死するなどして名門鳥芳のあとを継ぐことを幼い頃から当たり前のように育てられ、包丁のさばき方を親以上に上手だという方から学び、アメリカでその技を披露したら驚かれるといったような職人気質をベースに、持ち前の美意識とビジネスセンスで加工品導入に尽力してさらに伸ばしていきます。

 また、先代が業界団体でも活躍していたので当たり前のように同業者のために、あるいはお客様本位での物言いをしていく。

 今でも焼き鳥の品名に片鱗がありますが、昔は鶏肉の部位の名称が地方で千差万別で標準がなかった時代に小売規格を制定したことや、あの安藤百福さんが発明したチキンラーメンの味に関わったり、日本製粉のから揚げ粉の開発にも関わったといいますから、さすがです。

 この本の中には挿絵として、鶏肉を皿に美しく盛り付けた写真が何枚も入っていますが、素晴らしいなと思います。量作る側の産地としてはスピード重視ですのでかけ離れた世界ですが、鶏肉に対するここまでの愛情を我々も持ちたいものだと思いました。

 ご子息の井元克典社長には大変お世話になっております。この本を送っていただきありがとうございます。しかし、高校3年生のときバレーボールで全国制覇したとは知らなかった!