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 二戸市民文士劇「その名は伊加古」昨日の最終公演を観てきました。

 桓武天皇の時代、大和朝廷が蝦夷(えぞ・えみし=東北)を野蛮人と決めつけて服従を迫ったころ、英雄アテルイ亡き後、後継者に指名されたイカコの生き様を描いた物語です。

 副題にあるように、主役イカコが属するのは蝦夷の「爾薩体」(にさったい)という非常に難しい字を書くのですが、実際に昭和30年まで爾薩体村という自治体が合併前の前に二戸市の中に存在していました。現在では仁左平と書いて同じように、「にさったい」と読むようになっています。PJ二戸フーズ工場のある地域ですね。

 地方の誇りを以て中央政権に抗う姿は、その800年後の地元の戦国武将である九戸政実に重なることをも劇中で表現しておりましたが、エンディングでは更にその後の二戸出身の偉人に受け継がれているとして、物理学者の田中館愛橘、知事を2期務めた国分謙吉、デザイナーの福田繁雄を紹介しておりました。

 演出が世代交代して山井真帆さんになっても、役者の皆さんの演技は変わらず粒ぞろいだったと思います。特に主役のイカコ役、古舘航太さんが声優の神谷明さんみたいないい声で、しかも劇中に歌う歌が上手でびっくり。昨年まで演出を務めた大御所坂田裕一さんの力のこもった演技も見れてよかったです。

 開始から休憩を挟んで終了まで時間にしてほぼ3時間は例年通り。前半は最前列の右端から、後半は最後列中央付近から観ました。ウイークデーが移動の連続だったりで腰の状態が悪くなっていれば、日曜日は開放してあげたいところですが、長時間の椅子で集中力維持はちょっと厳しい。しかも午後なので時々ウトウト‥。

 それに、もともとこういうのを観るのに適してない脳味噌の構造らしく、観ているとあれこれ演者のこと自身を考えたり、配役自分ならこうするとか考えたり、それこそブログに何書こうかと考えたり、果てはぜんぜん違うことに頭が行ったりして、古すぎる題材なのでほぼ脚本家の創作ストーリーだったわけですが、それに集中できなかったというのが正直なところ。年齢故か。次行けるかな?

 しかし、沢山の人がステージに上り、生の吹奏楽が演奏して、ステージ衣装が華やかで、地元の芸術の集大成で、見応えは間違いなし。関係者の皆さん、本当におつかれさまでした。