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 今は亡きカレン・カーペンターの歌声はそのままに、バックの録音を総とっかえした「カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」というのが昨年12月リリースになって、早速購入しました。

 カレンが亡くなってこの2月4日で36年なんだそう。もう、もうそんなですか‥。そしてカーペンターズのレコード・CDは全世界で1億枚以上売れているんだとか。

 カレンの歌声のほうが有名になってしまってますが、兄であるリチャードの才能でカーペンターズがこれほど世界に愛されるようになったことは間違いないですし、兄弟という密接な関係だからこそ、今回のようなアルバムも作られたんでしょう。

 昔の録音では、当時のエアコンの音とかノイズが入り込んでも簡単に除去出来なかったり、ピッチのズレや、演奏のミスを見逃してしまってそのままリリースしてしまうおおらかさがあったということで、それを69歳になるリチャードが陣頭指揮して完璧に仕上げたというものです。

 こういう企画だと、昔と違う別アレンジでやりたくなるものですが、リチャードはただただ完成度を上げることにだけエネルギーを費やしたとのことで、その差をわからない人が多いのではないでしょうか。まさしく職人技ですね。

 時代は変わって、クラシック音楽のようにポップスも、昔の曲を今のアーティストの解釈でオリジナル以上に仕上げる事だって可能になってきているので、聞く側にとってはいい時代になりました。

 そういえばカーペンターズのヒット曲だって、CMの曲だったりをこれはいいとリチャードが仕上げていったものでしたね。