IMG_20180810_080932

 「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」は2001年に刊行されたベストセラーです。

 今年「最高のリーダーは何もしない」と「ついていきたいと思われるリーダーになる51の考え方」を読んだら、この本の紹介があったので、読んでみました。

 米国の上場企業で長期間に渡って著しく業績を上げた企業に共通するものを探っていったら、「万事に控えめで、物静かで、内気で、恥ずかしがり屋ですらあって、個人としての謙虚さ」と、「職業人としての意志の強さという一見矛盾した君合わせ」が浮かんできたとのこと。

 社長って、シンガーソングライターに似ているといいますか、自分でシナリオを書いて演じる役者みたいな存在だなと思う私ですが、スター経営者みたいなキャラは自分に似合わないと実感しているこのごろ。こういうふうに書かれると嬉しいです(笑)。

 また「飛躍した企業は変化の管理、従業員の動機づけ、力の結集にはほとんど注意を払ってなかった。条件が整っていれば、士気、力の結集、動機付け、変化といった問題はほぼ消滅する。」

 モチベーションやエンゲージメントという言葉が近頃もてはやされているけど、20世紀生まれのこの本は、それを先にやるなと言っているようです。

 それはまさしく私も最近素朴な疑問として感じていたところで、合点がいきました。

 そして「最初に適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、適切な人がそれぞれにふさわしい席に座ってから、どこの場所に向かうかを決めている。」

 おかげさまで道徳心があって我慢強く底力のある地元の人達を中心に、優秀な人達に集まっていただいています。あとは導き方ですね。

 これはさすが名著と言われているだけあります。本棚の一番いいところに置いておきます。