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 ダイレクトメールで来た雑誌に、思想家の内田樹(たつる)さんが書いた記事があって、参考になりましたので紹介します。

 何を見ても、それを超越的な存在からの贈り物と受け取って、「ああ、ありがたい」と感謝することができる人のことを浄土真宗では「妙好人(みょうこうにん)」と呼びます。

 日が照ればありがたい、雨が降ってもありがたい、風が吹いてもありがたい。これは阿弥陀如来からの贈与だ、お返しせねばならない。

 英語では、「贈り物」と「才能」は同じ語です(gift)。それは才能というのは天からの贈り物であるから、占有したり、退蔵したりしてはいけないという遂行的メッセージをすでにその言葉のうちに含んでいます。

 ‥といういわけで、稲盛和夫塾長が言っている「才能は自分だけのものではない」ということが、英語圏でも常識なのです。

 大谷翔平選手がいま日米で大きな話題になっていますが、彼も自分だけの才能ではないと自覚して、動いているのだと思います。

 我々も彼のことを想いながら、自分の才能を世の中のために発揮しようという気持ちで仕事に取り組みたいものです。

(本日の朝礼での社長スピーチ)