この冬を過ごすのに、大雪がないほうに賭けて、FFのミニで済まそうかとも思いましたが、万が一のこともあろうかということで、昨年11月、ひと冬だけでも実用になる四駆を物色したところ、初代E84型BMW X1が候補に浮上。
デビューしたての頃は、背の低いSUVなんて‥と見向きもしなかったのですが、以前に乗っていて気に入っていたアウディA3と同じ四駆で、3リッター直6という同じようなビッグエンジンで、しかも5ドアで、最低地上高が高いし、普通のオートマという優れた点が並ぶし、いいかも!と飛びついたのでした。
そもそもこのクルマ、BMWの3シリーズをベースに、外側を日本向けにコンパクトにして立体駐車場に入るように設計されたということで、その努力を確認したいというのも有りまして。
また、前の冬まで乗っていた四駆のアクセラと外板色が同じブラウンということで、見る人によっては変わったかわからないかも!という冗談も言えるかと思いまして(笑)。
しかし、6年間、6万キロ経過したこの個体を試乗した時の印象はあまり良くなかったですね。まずは、ハンドルが重い! そう言えば以前のBMWは意図して重くして、ドイツ車らしさを演出してたっけ。現行Cクラスで慣れた私にはかなりの違和感でした。でも、18インチタイヤにしては乗り心地は悪く無さそう。それに内装も外装もキレイだし。
そう判断して、契約書にハンコしたのでした。そして届いたら、ナンバーが「8010」じゃないですか! うーん、ヤスオジュウモンジと読める。アクセラを手放した価格に限りなく近い価格で手に入れたのでコストを抑え指定ナンバーにしなかったのに、陸運局の担当者に配慮して貰ったかな?
その後、スタッドレスタイヤに履き替え、私の手元に来てからこの冬5000キロ弱走りました。最低地上高が195mmあり、スキーに、ドライブによく活躍してくれました。
BMWの直6エンジンにしては燃費重視タイプなので、感触としてはイマイチです。しかし前に重いものを積んで重厚感あります。
姿形から、以前乗っていたZ4の5人乗りバージョンを少しイメージしてましたけど、やっぱり同じ25iでもエンジンレスポンスや音が違ってて、スポーティーさは劣りますね。ただ、いざという時にアクセルをぐんと踏みますと、それなりの加速が得られ爽快感はありました。
ハンドリングは夏タイヤに履き替えてないままに手放すことに成ったので何とも言えませんが、一昨日友人に引き取ってもらった直後に、Cクラスを運転したら軽くてちょっと頼りない感じもしましたから、やっぱり重厚感が特徴でしょうか。
ちなみに、なぜ早期に手放したかというと、ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール=前車追随クルコン)が無いと自分の体にフィットしないということが分かったから。後付で前車追随でないクルコンを付けることで解決しようとも思いましたが、その妥協はやめました。
他にも、運良くこの個体は地図が2015年版だったのと、 オプションの8スピーカーHiFiシステムが付いていたので気持ち良い音で楽しめましたし、外板にコーティングが施されていてピカピカでしたが、上記の点だけはどうしてもという気持ちになりましたので。
嫁ぎ先の近くの友人に喜んでいただければと思ってます。