大ベストセラーに成っている岸見一郎、古賀史健両氏共著の「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読み終わりました。
実は一度、「嫌われる勇気」の半分以上を読んで、航空機に忘れてきてしまいまして、大事なところに線を敷いておかないと気が済まない私は、再度最初から読んだのでした。計600ページ弱、ほとんど一気でした。
印象としては「嫌われる勇気」のほうは、既にビジネス本などで学んだ世界の解説版みたいな受け止め方が出来ました。
これまで「郵便ポストが赤いのも社長の責任」というフレーズに共感するなどして経営学を学んで来て、主体性の大切さを嫌というほど植え付けられましたので、全く違和感なかったですね。
恐らく経営者寄りな心理学、あるいは哲学というような形容詞も付けられるのではないかな。逆に言うと、言い訳が効かない、厳しすぎるとされて大衆の反感を買われるだろうなということは容易に想像できますし、アドラー自身それで迫害を受けたそうで。
「幸せになる勇気」のほうが、私には新鮮な内容だったと思います。この本ともっと早く巡り合ってたら、人生大きく変わっていたのかもしれません。
こちらでは「自立」というキーワードで教育について語られていましたが、今思えば私も自立したのは遅かった。周囲のアレが悪い、コレが良くないと不平不満ばかり言っていた頃が有りました。
それが上記の「郵便ポストが赤いのも社長の責任」という言葉に出会い、最初はさっぱりピンとこなかったのですが、しばらくして、「ああ、身の回りの全ては自分の責任なんだな」と思えるようになりました。
それこそが自立そのものだったんですね。見事に辻褄が合います。