P3650381

 「近頃の天気は変!」という巷の会話には賛同しないようにしています。

 長く雨が降らなかったりするのは昔からよくあったことで、それをくぐり抜けた先祖がいるからこうして私達が生きているんだし、そんなに世の中甘くないでしょう。かえって普通の天候が当たり前だとか言うのは、平和ボケじゃないのかい、君たち!?

 ‥なんて斜めに考えていたりします。でも子供の頃を思い出せば、冬はもっと雪が積もっていたですし、地元の夏はこんなに熱くなかったというのは否定し得ない事実です。

 よく考えたら21世紀も16年目ですし、全世紀に予想された現象がそのまま現れたに過ぎないとも思えます。

 雪国育ちですから、実は正直なところ最初は温暖化って甘美さを伴う現象にも感じました。

 こんな寒さから逃れられるなんて悪いことじゃない。農作物だってこれまでさっぱり良い物が取れなかったんだから、この地域がやっと農業で日の目を見るのは悪いことじゃない。

 いわば東北の劣等感からか、南に行って最近の気候がおかしいという話が酒の席で盛り上がると、待ってましたとばかりに「そんなに心配なら、東北に移住でしょう!東北は逆に雨が少なくなる予報でもあるんですよ!」と真顔で言って顰蹙を買ったりしたこともありました。馬鹿ですね。

 ちなみに、この「ナショナル ジオグラフィック日本版 2015年 11月号」を見ますとここ50年でグンと地球全体の温暖化が進んだそうですが、それとて1℃未満。でもこれくらいおかしなことになってきている。

 さらにこれからの50年、100年ではそれ以上に温暖化が加速することが見込まれているわけで、だからこそのアメリカも参加した昨年のCOP21だったわけで、劇的な世界の変化を生きているうちに見届けたいなと思います。

 例えばクルマ。だいぶ燃費が良くなってきたとはいえ、そもそもクルマの排出ガスなんて、ほとんどが1人で運転して出しているという贅沢さですし、自動運転や自動配車サービスやらでクルマの位置づけもどんどん変わる可能性が見えてきているので、楽しみです。

 もちろん個人的にはその1人で運転する権利は一生持っていたいと内心思いますが‥。

 さて、当社はバイオマス発電にいよいよ今年参入を果たすわけですが、考えてみれば鶏肉そのものが飼料を最も必要としない肉で、その数値は育種改良でどんどん改善されているし、国内チキン産業は輸入品との戦いの末に、より無駄を省き競争力を高めたわけで、もともとエコロジーそのものだったのではないかと自負しております。

 地球規模で見れば当社の存在なんてたかが知れておりますが、やっぱりこれ以上の温暖化で人間が住む場所がより限られてくるのはやはりなんとか回避しなければならないと思いますので、当社でも、自分でも、できることをやって行きたいものだとこの雑誌を読んで改めて思いました。保存版にします。