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 地元の戦国武将、九戸政実の乱を取り上げた「冬を待つ城」を読み終えました。

 作家の安部龍太郎さんは1955年、福岡県の生まれ。2013年に直木賞を受賞し、これは 同年から「小説新潮」に13回にわたって連載された小説をまとめたものらしいです。

 岩手県庁の出先機関である二戸地域振興センターが取り組んでいる、「九戸政実プロジェクト」が始まったのが同じ2013年ということで、偶然なのでしょうか?

 内容は少しフィクション寄りといいますか、楽しく読める展開です。

 個人的には何より、自分の生まれ故郷である「穴牛村」が出てくるところが嬉しいですし、他にもサービス精神旺盛なのかたくさん地元の地名が出てきて、今ここに住んでいる我々が勇気づけられる内容とも言えると思います。

 高橋克彦さんの「天を衝く―秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実」(2001年)に続いて九戸政実を取り上げていただくのは嬉しいことです。

 ‥と、ここでアマゾンで「九戸政実」で検索したら、2012年刊の「南部は沈まず」という本もあることが分かりました。これはまた読むしか無いですね。

 ところで、先日某盛岡市内の金融機関さんがご挨拶に見えられ、今年は安部龍太郎さんを盛岡に招いて講演会を行ったと聞きました。私もですし、県北の皆さんも聞きたかったでしょうね。また何かで機会が得られることを願ってます。