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 「肉用鶏生産におけるアニマルウエルフェアの現状と課題」というテーマが掲げられた日本家禽学会2015年度秋季大会公開シンポジウムにて講演するために北海道江別市の酪農学園大学へ行ってきました。ちなみに当社でも2人の卒業生を預かっている大学です。

 学会のようなところで発表するのはもちろん初めてですが、品質部にプレゼンテーション資料を作りこんでもらい、与えられた役目を果たせたと思います。

 この夜の懇親会でも議論になりましたが、アニマルウエルフェアについて参加者の立場は様々だったと思います。現実派から理想派まで。

 日本はEUなどに比べると遅れているという点ではほぼ一致しているようですが、他の講演された先生の話にもありましたように、日本には「八百万の神」という思想を始め日本独特の文化風習があり今に至っているという話になるほどと思いました。そして最後の最後にパネラーとして私から言いたいことを言わせていただきました。

 テレビを見ていると、捕鯨の妨害を不条理な形でする外国の急進団体で日本人が迷惑しているシーンや、魚関係の活け造りを美味しいと伝えるシーンが出てきます。それを見ていると、やっぱり日本の文化はそう簡単にEUのようにはならないのではないかと思います。

 そんなことを言っている私はアニマルウエルフェアに消極的なのかなと自問自答するのですが、ルールがどっちに転んでも現実を受け入れるつもりでいます。変化に対応して会社を存続していくのが経営者である私の仕事ですから‥。

 そんなことが再確認できただけでも来た甲斐がありました。いい勉強をさせていただきました。

(写真:会場の休憩時間の様子)