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 7月24日、高校野球岩手県大会の決勝が延長戦に入る頃(笑)、盛岡一高の生徒5人(男子2人、女子3人)が予定どおり当社に来てくれました。

 盛岡一高はいま、スーパーグローバルハイスクール(SGH)の文部省指定を受けているのだそうで、その一環として課題が与えられたようで、ブラジル進出の経験もあり、輸出もあるということで県内の企業のうち当社が浮かんできたようです。しかし、輸出といっても中国では鶏足(もみじ)が人気があるので、それだけ輸出できているに過ぎないのですが。

 生徒さんたちは今回しっかり準備して臨んだようで、事前に質問事項をメールで送ってくれました。その中で私の考え方を聞かれたのが「グローバル人材になる為に、今私たちがやっておくべき事、付けておくべき力は何か?」という質問で、以下のように答えました。

  人は自分が経験したり、見たり、せいぜい本で読んだりした範囲でしか物事を理解できないのです。だから、自分の得意な引き出しをたくさん持てるかどうかです。他人がしない経験をすればするほどよい。特に海外に行ってみるのが一番良い。

 日本は島国なのでどこの国とも接しているわけでもないし、平和すぎるくらい平和な社会で、イエス・ノーをはっきりしないで暗黙の了解で物事を進める傾向があります。その感覚でいると、相手が欧米人であれ中国人、韓国人であれ、ビジネスの世界で負けてしまいます。

 日本の常識は世界の非常識なわけで、1+1=2と学んだことが全然通用しないのが世界です。答えはいくつもあると思ったほうが良い。というか結局は情熱というかエネルギーをどれだけ注いだかの勝負になりがちなので、大人しいままの日本人ではいけない。

 ビジネスはスポーツと一緒です。途中スコアが表示され、勝つためには何をするか作戦を練って実行する。構成員がそれぞれの役割を果たしてチーム全体で結果を出すために頑張る。だから将来グローバルな立場でビジネスに関わるなら、スポーツにのめり込むのがいい。

 
根性論みたいになりましたが、少々の頭の悪さなら、努力と図々しさでカバーできるのがビジネスの世界。逆に頭が良いのによく動き、よく人の話を聞く人なら世界のどこでも通用するでしょうから、頑張って欲しいものです。

 たった2時間ほどの当社滞在でしたが、彼らの将来に少しでも良い影響を与えられたら幸いです。