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 心得本の補習で、次の項目がありました。

【闘志】燃やしてはいけません。かえってマイナスです。仕事は先が長いものです。闘志は長く持続しないものです。

 そこに社員から質問。

 「稲盛和夫さんは、”燃える闘魂”と言ってましたが、小山昇さんと、どちらが正しいのでしょうか?」

 うーん、厳しいところを突くな〜。その場ではあまりよい答えが出来なかったと記憶しておりますが、小山さんとて仕事への姿勢は薄いことを奨励しているわけではないことは、この心得本(仕事ができる人の心得)を読めば分かります。

 さきほど、社員にメルマガ「社長と幹部と社員のカン違いから目を覚ませ!!」のバックナンバーを確認してもらったら、小山さんは、「「闘志がある」ということと「闘志を燃やす」ということは別です。闘志を表に出して何も燃やす必要はありません。」と言ってました。なるほど。

 さて、やっと本題に入りますが、先週の出張中に「「がんばらない」経営 不況下でも増収増益を続けるケーズデンキの秘密 」を読みました。家電量販店で独自の哲学を持って経営するケーズデンキの加藤修一社長の考え方とその実践の歴史がユニークで大変勉強になりました。

 日本的価値観では、「勤勉」「努力」「目標必達」のような事が大事にされますし、稲盛塾長はまさにそれを言ってるし、小山昇さんも目標との差は何なのかを明らかにして頑張ることを大事にしているのですが、ケーズデンキにはそれが全く無いみたいです。

 当社は食品企業です。目標必達的な方針でやっていけば、どこかでほころびが出て事件になりかねないと思っていますから、ガチガチではいけないと思っています。でも緩すぎてもいけない。

 その頃合いというか、社風の空気感をどの辺りにするのか、は大事なところです。