1-IMG_7194

 26〜27歳頃から社内で企画室長というポジションを預かりました。かっこ良く言えば後継者として充電の時期といえますが、社内で誰もやりそうにない雑用的な仕事を見つけてやったり、会社の方針的なことを考えたり、事業計画を取りまとめたり、セミナーに出たり、異業種交流の会等々に行ったりしました。

 高校が盛岡だったこともあって県都盛岡にはよく行きました。で、その際よく寄らせていただいたのが、東日本レジホンセンターの高橋和良専務のところでした。マイツール、MG(マネジメントゲーム)界の大御所として既に名を馳せていて、20代で実質経営トップをやられている和良さんは遠いあこがれの方。

 2歳しか違わないのに私の知らない世界を語ってぐいぐい引き込んでいく。コンピュータのプログラムが出来て、営業トークも出来て、ネットワークがすごくて、経営者としてもぐいぐい引っ張る存在。まさにカリスマでしたね。

 その波瀾万丈の人生は岩手県の経営者なら少しは聞き及んでいるはずなくらいですが、昨日は某金融機関の若手経営者の会の講師として話され、文字通り人の何倍も濃いその半生を披露していただきました。

 実はその2週間ほど前にFacebookでやりとりして「7日の講演は楽しみにしてます」と送ったら「十文字さんに聞かれるのは恥ずかしいので来ないで!」みたいなことが何度も返ってきてかーなり戸惑ったのですが、ここはもうこの会の会員としての権利だと割りきって、めったにない講演(ほとんど断っているそう)を後ろの席で聞かせていただきました。

 そういうわけでここで感想を書くのも何なのですが、もう実際やってきたこと、経験してきたことがすごすぎて、ちょっとずつ披露するだけでもうインパクトが半端ない感じ。自分たちがいかにチャレンジに乏しい経営をしているのかを感じないわけにいかない講演でした。 

 その後、懇親会、2次会、そして2人で3次会と気がついたら午前1時を過ぎてました。 

 私のほうが憧れていたのに、懐かしい話をすると昔のことは逆に私より覚えていらっしゃる。教えてもらうばかりの一方通行と思ってたら、私の赤いユーノス・ロードスターに乗せてもらって大いに刺激を受けて、その後ポルシェボクスター買って今に至っているというじゃありませんか。嬉しいですね。改めて、クルマって周囲に影響を及ぼすんだと再認識。

 和良さんは大震災発生で、縁のあった陸前高田に移住を決意。以前の事業で成功を収めたお金でドカンと自宅と工場を作ったということで周囲からは怪訝に思われてしまうこともあるようですが、並の尺度に収まらない方なので、きっと今やっている食の世界でもすごい結果を残してくれるのでしょう。まあ、誰もがそう思っているのでしょうけど。