古屋圭一国家公安委員長が「交通取り締まり全体の見直しをする」と表明したことについて、国民の大半が歓迎しているのではないでしょうか。実際、委員長のもとには激励の声が続々届いているようです。私とすれば、高速道路無料化より国民が歓迎しそうなこの問題を選挙公約にしなかったことのほうが不思議です。
6月26日発売のベストカー 2013年 7/26号(写真)にあった記事を読んでみると、日本の免許取得人口は8000万人で、毎年800万人の道路交通法違反を捕まえているといいますから、全員が10年に1度のペースということですね。(私はもっとですが、距離数からすれば標準の範囲かもと思ってしまいました!)
スピード違反で捕まった時、ドライバーは一様に「運が悪かった」とか「失敗した」と反省しますよね。 罪の意識とは程遠い所で取締りが行われていて、社会に出て世の中の奥深さ・不条理さを学ぶ関門みたいな存在だったのではないでしょうか。そういう意味では人を謙虚にさせる効能があったとは思いますが(笑)。しかしそれが警察から発せられるとは何をか言わんや。およそ「法治国家」とは思えませんよね。
制限速度の見直しにも委員長は言及してます。お近くの韓国も中国も高速道路の最高速度は120km。ヨーロッパはほとんど130km。アメリカは65マイルですから日本並ですが、自動車大国の日本がそんなんでいいんですか、ですよね。
もっと言うと、今の車はタイヤの回転でスピードを検知しているのですが、大体100km/hの表示でも92キロくらいしか出ていなかったりするわけで、 メーカーがなぜ正確な数字を表示できるようにしないのかとても疑問に思います。このことで真面目な方は流れから見れば目立って遅いスピードで走ることになってしまう。危ないです。はやくGPSか路面をセンサーで読み取って正確な数字をデジタルで表示するようにして貰いたいものです。
古屋委員長を始め国家公安委員会の皆さんは、今日本を大きく変えるきっかけになるかもしれない仕事を手掛けようとしていると思います。是非やり遂げて貰いたいですね。