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 12月23日放映された、NHKスペシャル「日本国債」を録画で見ました。

 日本国債はスペインやイタリアにも劣らぬほど危険水域にあるという見方と、ぜんぜん大丈夫だという見方と、経済の専門家たちを2分する論争があるということは分かっていましたが、大蔵省や金融機関の仕事ぶりが生々しく見せられ、なんだか危ない綱渡りをしている印象が強かったですね。

 それに、日本国債暴落を期待してそちらに賭けを張る外国人投資家たちの存在。私にとってカリスマといえる稀代の投資家ジム・ロジャーズ氏も「15年もの間、日本国債破綻は外れてきたけど、そろそろ現実になる日が近づいている」みたいなことを言ってました。

 彼が言う「日本は、人口を増やすか、移民を受け入れるか、生活水準を落とすかしなければならないが、どれもやっていない」という言葉はもっともだと思います。緩くなりすぎている日本。

 でも、バブル経済の時もそうですが、調子よく行っているときは、 「日本だけは経済の常識が当てはまらない」みたいな論調が出てくるような気がします。アメリカも一時そんな論調がありましたよね。

 私にとっては悲観的に準備する必要性をますます感じる番組となりました。