編訳された杉山道雄先生(東海学院大学学長)より直々に頂戴した「世界の食肉生産はどうなるか」を出張中に拝読しました。とは言っても、牛・豚に関する記述は読み飛ばしましたので、読んだのはちょうど半分ですね。
もともと2008年前後のデータを元に10年後を予測するというテーマで書かれたのですが、もう既に2012年ですから1/3ほど経過してしまっているんですね。
著者の序文にあるように、「2018年には、家禽肉は今まで最大の食肉出会った豚肉を追い越し、食肉の首座になるであろう。」ということと「ブラジルはブロイラー肉輸出の最大国としてアメリカを追い越すであろう。」 ということが大きな結論になっています。
また国別についての記述がところどころ詳しく出ていて、意外な発見が多かったですね。ここ10年でフランスの生産が減少し、ドイツが伸びたということが意外でしたね。
ブラジルの隣のアルゼンチンも要注目。中国はもとより、インド、ロシアがじわじわと伸びてきそうです。ミャンマーは意外と言ったら意外。既に生産が多いんですね。
畜産関係者がマクロの視点で世界のマーケットを考えるのに価値ある書籍ですのでオススメです。