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 出張先でウォークマンの転送機能を使って、NHKの6月23日の放送「マイケル・サンデル 5000人の白熱教室 これからの日本の話をしよう」を聞きました。(いや、ほとんど画面を見ないで早く起きた後の朝のベッドで聞いたので)

 原子力発電を完全にストップすべきか否か、といった日本を二分する質問をサンデル教授はいくつか観客に問い、二者択一で答えてもらい、その中から意見を何人かに聞きました。その繰り返しでしたが、5000人ですからそこには日本の縮図と言っていいものがあったように思えました。

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 最後にサンデル教授は「震災の被害は避けられたか否か?」を問いました。「避けられた」と答えた方が多かったのですが、私はどちらかといえば少数派のほうかな。

 震災が起こらない時に、「今マグニチュード9.0の地震が来たらどうなるのか?」を想定して動いている人がいたかどうか。ほとんどいなかったはず。

 そのことを叫ぶ人が仮にいたとしても、そんなことを真に受ける人がどれだけいたのかな?と。そう思うと、避けられなかったのでは。

 でも確かに、すぐ反省して、何とかすべきだったと思えるように方針転換できるのは日本人のいいところかもしれませんが。

(写真:中国福建省の武夷山にて夕暮れと早朝にホテルの部屋から撮影)