
財団法人日本食肉消費総合センターが発行した「鶏肉の実力」という冊子を興味深く拝見しました。 特に、京都美術工芸大学学長の宮崎昭氏による「日本人と鶏肉」という最初の章。マーカーで線を引いた所を幾つか紹介しますね。
鎌倉時代になりますと、武士の副業に養鶏が勧められたようですし‥
江戸時代になると、滋養のあるものを食べないことには体がよくならないという考えが広まって‥
三代将軍家光の時代、水戸黄門光圀は、小規模でもいいから鶏を飼いましょうと言って、茨城で養鶏を勧めました。さらに八代将軍吉宗は、養鶏業の育成に乗り出しています。
日本で捕虜生活を送っていたロシアの軍人ゴロウニンは、「日本人は卵には目がなく、硬くゆでて、ちょうどヨーロッパの人たちが果物を食べるようにたくさん食べている」と『日本幽囚記』に、書いたりしています。
軍鶏鍋は昭和30年代くらいまで、関東では非常に上等な食べ物と言われてきましたし‥
廃藩置県で禄を失った武士たちが、何か仕事をしなければいけないというので、明治に入りますと愛知県では養鶏を奨励する講習会が行われています。
鶏料理というのは高級で値段も高いものですから、旦那さんは鶏料理を食べて、番頭さんは牛肉料理を食べるというのが通り相場のようでした。
鶏は近代になってひな鶏や若鶏が登場しますが、食用としては日本ではほとんどの時代、廃鳥を食べていたわけです。
なるほど、今に至る背景がちゃんと歴史にあるのですね。
昔は高級食材、今はごく大衆の食材。素晴らしい発展を遂げたと言えるのでは?
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