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 先月の日本経済新聞の「私の履歴書」はイギリスの元首相、トニー・ブレア氏でした。若くして英国首相になって、その颯爽とした姿、特に9.11のテロの後アメリカに協調して軍隊を送り込む明確な決断に感心したこともあって、非常に興味深く読まさせて頂きました。

 堂々と大きく構えた懐の深い人とは対極の、まさしく 心理描写を描くイギリスのテレビドラマの主人公のような印象でしたね。陰鬱と言ったら失礼かな。でも政治の世界ってそんなものでしょう。それでもイギリスの議会が日本に比べると遥かに国益をベースにして議論されていると思うのだけど。

 さて、最終章の最後の言葉が、日頃私がこうありたいと思っている言葉でしたので紹介します。

 私には弱いところはまだあるが、それを克服することに人生に意味がある。それがこれまでの人生の旅路で私が学んだことだ。

 昨今、長所を伸ばすことの大切さはよく言われますよね。弱点に焦点を合わせると人生も仕事も良い結果が出ないと。でも、自分の弱点を何とか克服した時の自己満足感には到底及ばないのでは無いかと思うんですよ。

 一国の首相になることより、コンプレックスを克服したと自己満足して人生を終えたほうが満足度が高いと言っていると解釈しました。首相に成ったことがないからわからないけど、たぶんその通りなんだろうなと思いました。

(写真:今朝の本社駐車場。雪景色のなかで我がスカイラインクロスオーバーのゴールドは映えます!)