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 先週アメリカに行ってちょっと驚いたことの一つは、10年ほど前の私の印象である「アメリカのチキンは美味しい」というのが覆されていたことでした。

 旅行中に外食で食べるむね肉料理が美味しくて、「あー、これではアメリカでむね肉の人気が上がるわけだ」とかつては思ったのですが、工場を訪問してビックリ、熟成とともに塩水をインジェクション(注射)していたんですね。さすがアメリカは合理的だと感心したものでした。

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 しかし、今回聞いたところでは、インジェクションはほとんど行われなくなったとのこと。顧客は水増しした部分にお金を払っていることになるから毛嫌いされたのと、ナチュラル志向の高まりということでした。

 今回の短い滞在中に結構チキン料理を食べましたが、以前のように素材にジューシーさを感じることはなく、大きな変化を実感しました。

 ところで、アメリカは食中毒の問題から放射線照射をしているはずです。日本の残留基準は厳しくなる方向ですが、そのへんとの絡みはどうなんでしょうね?

 じゃがいもの芽への放射線照射は常識ですし、 いま日本では放射線はすべて悪者扱いですけど、今後避けて通れないという感覚を持つためにも、そういうメリットを国民に理解してもらいたいものです。