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 書店で出会ったこの本。あの勝間和代さんの本で、タイトルが「まじめの罠」とくれば買うしか有りません。そして先週の出張で読みました。

 ちなみに、当社では「きまじめ」を会社の代名詞のように使っていた時期がありましたが、その後意図して使わなくしてきて、今ではこのブログタイトルに残っているだけかもしれない状況です。

 もともとお客様アンケートをやって当社のことをどう感じているかを探ったところ、「まじめ」という言葉が浮かんできて、それを企業のカラーとしてやっていこうと始めたのですが、社長になってからどうも、ただ単純に「まじめ」一本槍でやっていくことから脱しないと、会社として伸びないし、それじゃあ駄目じゃないかと思い始めたからです。

 世の中そんな単純じゃないし、深いところ、複雑なところまでしっかり見るものを見て、判断していく人に自分自身成らなきゃ成らないし、そういう組織を作らなければいけない。もともと岩手県人はまじめなんだから、まじめを肯定して終わりじゃなく、チョットは小賢しいところを発揮しないと生きて行けないよと社内ではよく言っています。

 さて、この本ですが、読んで初めて知ったんですが、勝間和代ブームが一段落して、バッシングが結構あるんだそうですね。それに真正面から対抗している勝間さんの姿がこの本からも滲んできます。そして、それがまさに成功していると言うか、強い説得力を持って読者に迫ってくるという感じでしょうか。こんなことを言ったら噛み付かれやすいだろうな、と思うようなことも遠慮なく言っている。いや、すごい。面白いし、当たってるし。おかげでこの本、マーカー線だらけになってしまいました。

 ちなみに「まじめの罠」にかかっているかどうかを調べる質問は「まじめではないのに結果を出している人に対して敵意を持っている」なんだそうです。その一文にたどり着くまで私自身は「まじめの罠にはかかってないな」と思っていたのですが、ゴルフ簡単に上手になる人にジェラシーを感じている私は間違いなく罠にハマっていると思いました。

 日本全体が「周りが残業しているから私もしている」などという、結果を出さない格好だけのまじめさが横行していることは全くそのとおりだと思います。そういう建前中心の世界を作り出しているマスコミがいけないし、それを素直に信じる国民だから今の社会の停滞感があるわけで。

 しかし、著者が言うところの「まじめ」から脱却すべきということが誰にでも当てはまるのかな?という思いは残りましたね。元暴走族が社長になるとかいう例じゃないけど、リーダー層はより広い視野、違った視点で物事を捉える必要があるわけで、そこが著者の指摘が当てはまるけど、あとは基本まじめでいいような気も。

 ただ陰湿さが出ている今の社会は変えなければならないですよね。それは情報がありすぎてクールにしか見られなくなっているからこそで、敬意とか感謝とか愛とかエモーショナルな部分が強く出せる社会になってないからでは。それはスポーツとかアウトドアとか太陽にあたって汗を流す習慣がどんどん薄れているからだと思うのですが。

 ‥などと、なんだかとりとめもなくまじめに考えてしまいそうな題材をくれる本であることは間違いなさそうです。