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 先日の記事「オスとメスの違い」が好評だったみたいで、この手の話題を取り上げて欲しい旨言われたのですが、今回は平均体重の話をすることにしましょう。

  会社とすれば体重を設定するというより、逆算して出荷日齢を設定するのですね。農家は、設定された出荷日齢に向かってベストを尽くして鳥を大きく育てようとします。

 しかしライバル企業の中には、小さいとペナルティ、大きすぎてもペナルティを取る会社もあるようです。そういう会社の農家は照明の点灯や温度の管理などにもっと緻密さが求められます。

 以前は量販店さんから、あまり大きいと「トレイに並べたときに格好が悪い」とか「100g単価を掛けると☓00円台になってしまって手が出にくい」という声がよく聞かれた気がするのですが、今はあまりそんなことを言われることもなくなってきた気がします。大きいと売上が上がると割りきってくれているような気がします。

 さて、日齢が長くなると平均体重も総出荷体重も大きくはなるのですが、日数が増える分僅かながら減耗(死ぬ鳥)も増えるわけで、その死んだ鳥の食べた飼料分が全く無駄になります。しかも年間の鶏舎の回転数が減ります。その結果、生鳥kg当たりのコストとしては意外にも小さいほうが安くなるわけです。

 しかし当社のようなインテグレーターと呼ばれる一貫生産体制を組んでいる会社にとっては、工場でバラすのに、大きい鳥も小さな鳥もハンガーにかかると同じ費用がかかるので、工場では体重は大きいほうが良いことになるわけです。

 その農場と工場のグラフ上の収支曲線を合わせると谷が見えてくるので、そこが最もコストが安くなります。

 しかし、コストが安いのが経営上一番いいかというと、あながちそうではなくて、相場が良い時はとにかく量を沢山出したほうが収支的にはいいんですよね。しかも不足状態なのでお客様にも喜ばれます。

 ところが実際は、体重が乗らない時期だからこそ相場が上がるわけで、そのコントロールはそう簡単にできるわけではないのです。数ヶ月先を見て修正するくらいなんです。

 結局、鶏が喜んで餌を食べて、健康的に育つ農場の環境が出来れば一番収支に貢献するということが、我々の経営の要所であることは間違いないです。やっぱり現場が大事なんですね。