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 6月1日、日本チャンキー協会の総会が八戸パークホテルでありました。総会終了後の記念講演をされたのは我が母校の國學院大學の経済学部、茅野信行教授。

 「食糧格差社会 始まった「争奪戦」と爆食する世界」「アメリカの穀物輸出と穀物メジャーの発展」などの飼料穀物に関する著作をお持ちであり、まさしく業界関係者にとっては欠かすことの出来ない分野のオーソリティです。

 穀物の高騰の原因が、途上国の消費拡大とエタノール推進政策の原因であり、さまよえる投資家がいかに知識もないまま飼料穀物などに投資しているかなどを話していただきました。

 渡された先生のペーパーを後で読んだのですが、下記の文章にはドキッとしました。

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 かつての共産主義諸国でさえ市場メカニズムを経済運営に「必要不可欠」なツールとして導入している事実は重い。世界の大多数の国々では穀物の需給が日々の価格変動を通じて事後的に調整されていくことを当然として受け入れている。だが日本はちがう。多くの人々は価格が変動することをハタ迷惑と考えているようだ。世界の70億の人口のうち日本人1億2700万人だけが勝手に孤立している。それなら「好きなようにしたら」と、突き放される危うさに考えが及ばないのだろうか。

 ‥日本の消費者が韓国や中国の消費者より高い値段を払っているわけではない。他の輸入国と同じ値段を払って買っているだけである。

 なるほどその通りですよね。先生が指摘する点は、一連の島国根性の国民性の具現化したもののひとつと言えるんでしょうね。

 私も肉の相場は振れてもいいと思ってましたけど、原料価格は安定していて欲しいとついつい思ってしまっていました。願望でモノを見てはいけないですね。修正します。
 
(写真:本文とは関係ないですが、当社と取引のある生協さんの関係の方からいただいたものです。何とかこれまであまり強張った顔にはならなかったと思いますが、今考えると良かったのかな??)