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 企業での5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)ブーム、家庭でのトイレ掃除ブームがここ10年くらいの間にあったと思いますが、「後出しでずいぶんいい名前を付けたものだな」というのが断捨離という言葉を聞いた最初の印象でした。

 そして、クローズアップ現代で取り上げられた際の番組を見させてもらって、おや、かなり精神面に特化した考え方のようだなと見直し、今回やっと提唱者やましたひでこさんの最初の著書「新・片づけ術「断捨離」」を読んで、すっかりファンになってしまいました。

 私自身、整理整頓が昔から好きなほうで、5Sを会社に導入して「あー、私が普段から疑問に思っていることが、5Sの概念で説明が付けられる!」と感じて目からウロコの思いだったのですが、更にこの本にめぐり合って、もやもやしていた所に解説を加えられ、目からウロコ第2ステージが見えてきたという感じでしょうか。

 たくさんマーカーで線を引いたので引用して紹介したいのですが、中でも下記の文には私も激しく頷きました。

 私は、究極的には、すべてのモノは神様と地球からの借り物だって思っています。例えば、土地を買う、家を買うとは「維持・管理する権利」を買ったようなものだ、と。買うって言う概念自体、人間が勝手に思い込んでいるものであって、地球には関係ないことです。

 所有とは結局、思い込みです。

 究極は、あらゆるモノが地球からの借り物なんだと考えていけたら…自ずと感謝や畏敬の念が湧いてきます。

 気がつけば洪水のように目の前にモノや情報が流れてくる現代。それを厳選して他を断ったときに見えてくる自分と世界。

 お金の作り方、お金の使い方、人脈の作り方、などよりもっと大切なノウハウになる断捨離はオトナには知っておいたほうが良い世界と太鼓判を押したいと思います。