縁があって先日、八戸の熊さん株式会社の中道副社長が当社にいらっしゃいました。このブログを愛読されているそうで、後継者の指名をもらっているので私に親近感を感じてのこととか。
しかし、熊さんといえば、杉本社長(75歳)のカリスマ的リーダーシップで全国ナンバーワンになっている、知る人ぞ知る企業。八戸市内は70%のシェアだそうです。
そのグループ企業で比内地鶏を扱っている秋田比内や株式会社とは取引もあったので、杉本社長のすごさに以前に触れたことがありましたが、今回初めて「熊さん」の八戸市内にある本社、3工場、3外食店を案内していただきました。
工場に入って驚くのは、挨拶。みなさん仕事を休めてこちらに向かって深々と頭を下げ「いらっしゃいませ」の挨拶をしてくれます。見えないところにいる人は、わざわざ近くまで来て頭を下げます。
しかもトーンがドレミの「ラ」の高さ。うーん、当社はこれが出来ていない。夜、杉本社長と会話した際に喝破されてしまいました。
「まずトップがやらなければダメでしょう」‥その通りです(笑)。
1日8万食の麺を出荷しているそうです。私が子供の頃は、スーパーで熊さんの太麺の生麺が売っていて、これが本当に美味しくて家庭内では「熊さんのラーメンを買うとラーメン屋に行かなくていい」が合言葉だったくらい。昔から品質で売上を伸ばしているんですね。
ちなみに、本社には大判プリンタが複数台。
それに、チラシを大量に印刷できるプリンタが結構なスペースを占拠しておりましたが、それは品質面に自信があって、お客様サービスを行き届かせようというビジネスモデルになっているからのようです。
製麺だけではなくて、餃子も作っているんですね。午前は機械で作り、午後は手作りだそうです。1日2万個とか。直営店では3個で120円とお安い!
これは餃子の皮の枚数を確認する作業。いやー、細かいですね。冷麺の検品作業も異常に時間をかけてチェックしておりました。
それから、これは南部地方特産の「そばかっけ」ですね。手作業です。
工場の廊下の壁には、各営業所からの日報がFAXで届けられ、従業員も目を通せるようになっています。
その報告書の様式には「クレームはチャンスです。なんでも報告してください。決して怒りません。」という中道副社長からのメッセージがありました。価値ある一文です。
蕎麦屋、ラーメン屋、居酒屋と外食の店にも積極的に取り組んでいるそうで、中道副社長のもとで社員の士気も上がっているとか。目標はあくまで高くしているようです。負けられません!