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 友人からCS放送朝日ニュースター「学問のすゝめ2」を収録したDVDを頂戴しました。

 以前に愛読していた小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」でよく出てきたけど存じ上げてなかった、西部邁氏と佐高信氏が、我が稲盛和夫塾長を酷評しているというので、興味津々で見させて頂きました。

 2人のスタンスは微妙に違って、西部氏は取り上げた本「生き方―人間として一番大切なこと」の言っていることは正しい、としながらも、成功者としての著者自らの位置づけを中止に2人であれこれ批判しておりました。

 いくつか私なりに言いたいことがありましたので、書いてみますね。

 「成功だけが人生ではない」との2人の批判は確かに私もそう思うところです。しかし、盛和塾のトップとして、少なくとも影響を及ぼしている経営者については成功してもらわないと世間に不幸を撒き散らかすことになります。

 その意味では、悩める経営者に圧倒的に分かりやすく、成功への近道を教えてくれる稲盛塾長はすごい。実感としてそう思います。だから、いいんです。そういうリーダー向けの本なのですよ、これは。

 それから「災難を喜びなさい」という考え方について。これは別に塾長だけではなくて、たくさんの先人が「ピンチをチャンスと受け止める」と言ってきたことですから、一般にもだいぶ普及している考え方だと思いますが、番組中では「そんな簡単じゃないよ」で済まされちゃった(笑)。

 実は私も20年前だったら、「喜べるわけがない」などと2人と同じく批判していたと思うのですが、今ではこのことを理解できない人は私の中では、「何事にも準備無しに、反省なしに、ただ世の中に流されてされて生きている人」と整理しています。つまりリーダーではない。自戒を込めて。

 それから佐高氏は「日本の会社は朝礼の訓辞が好きで、社員はそれに文句を言えない」と言ってましたが、確かにその通りであり、そういう怖さを言う側は持っていなければならないと思うのですが、社員には会社を選ぶ権利があり、わざわざ嫌な組織にいる必要はないということですよね。社員が選んだからそこにいるのですよね。

 しかしいずれにしても、批判そのものは学びを深めるためには価値あることだと、今回改めて感じました。Kくん、ありがとう。

 それにしても昨日のブログでも書きましたが、やっぱり社長というポジションは端から見てちょっと変だと思えるじゃなけば出来ない仕事だということなのかもしれません。