似たような経験をお持ちの方は同世代にたくさんいらっしゃると思いますが、私のエアチェック歴を遡ってみます。
始まりは、確か小学校の時でした。ラジカセ出始めのその頃はモノラルで、マイクが前面に付いていまして、それをテレビのスピーカーに当てて録音してました。
録音の最中は、家族に静かにするように厳しく言い、物音で雑音が入ると、母であろうと本気で怒ったものでした。
その後、小学生のうちに土曜日午後、NHKFM盛岡放送局の「リクエストアワー」でヒット曲を録音することが習慣になり、リクエストハガキを出すこともしました。初めて読んでもらったのは、あの三宅民夫アナでしたね。
中学生になって早々、FMfanという雑誌を毎号欠かさず購入するようになって、フュージョン系、ニューミュージック、ポップスを中心にアルバムをほとんどそのまま放送する番組を録音したものでした。
その頃、カセットテープも新製品がどんどん出て音が良くなるものですから、レコードを買える経済力がない私はどんどん録音しましたね。録音開始と終了時にリアルタイムにボタンを押さなくては成らず、スリルがありました。
録音したら、カラーペンを使ってカセットテープを飾ったり、FMfanなどから写真や曲名を切り抜いて貼ったりしました。
盛岡でひとり暮らしをした高校の時はエアチェック熱が少々冷めて、欲しいレコードを選んで買うことが中心だった記憶があります。
東京の大学に入り、レコードレンタルが始まり、池袋のその当時の大手の「友&愛」の常連で、どんどんテープが増えました。
また、ビデオデッキが普及しだし、3倍速で録画できる機種を買って、1巻に3本ずつ映画を録画してました。確か当時1本2000円くらいしてましたが‥。
そうして、カセットテープとVHSがどんどん貯まっていきまして、カセットで500本、VHSで100本はあったと思います。
卒業後、実家に戻り社会人になって、VHSのコレクションはまず見ることがないので、あっさり捨ててしまいました。またお気に入りのカセットの曲の入ったCDを見つけて買って、徐々にカセットもコレクションも減っていき、今ではどちらもゼロです。テープメディアに愛情はありましたが、不具合もよく出るので憎しみもありましたので?
その分CDは増えていき2000枚。それと、DVDやBDメディアが安くなってきたこともあり、ついつい番組を録画したモノが増えてきています。
中学生の時やったように、画像をインターネットから探してDVDレーベルにプリントしたり、タイトルをテプラで4mmのテープに印刷したりして着実に増えております。
CDの棚の最上段のなかなか手が届かないところに並べているのでなかなか再度見ることも無い(笑)のですが、将来、「これ録画しておいて良かった!」と思えることを期待して‥。
それと、一連のエアチェックの手続きが手軽で、理屈抜きに楽しいのでしょうね。