「抗生物質を与えず育てています」という企業メッセージを当社ではこれまで使用してきましたが、この1月より変えることにしました。
人・動物・環境の健康を考える
‥が、新たな企業メッセージとなります。これは、昨年国内でも議論が開始されたアニマルウエルフェア(動物福祉)の問題と、世界の食糧高騰とそれを受けて苦しんでいる発展途上国の人たちの様子をテレビで見て、また食品の安全について様々な書籍を読んで導き出された答えです。
欧米のアニマルウエルフェアでは「人の健康」「動物の健康」「環境の健康」の3つが重視されるとあって、まさにその通りだと腑に落ちて形容のしようもないと思えたので、そっくりいただきました。
過去日本では「人の健康」に力点があったと思うのですが、エコロジーという言葉に代表されるように「環境の健康」も重視され、更にこれからは「動物の健康」の時代になってくると認識しております。
その最初のアクションとして、4月からの銘柄鶏を除いて特別飼育(抗生剤を与えず育てる)仕様を中止します。
人間の抗生剤の耐性菌問題と、鶏の健康、そして限りある穀物の効率的利用のバランスを考えた場合、そちらのほうが良いとの判断です。
昨年秋には社内で9回方針変更の説明会を開催しましたが、概ね理解を得られました。
100%抗生物質を与えず育てていたという自負、キャッチフレーズが無くなる寂しさは私も含め社内の共通した思いでしょうが、ここは私の責任で判断しました。
中には「これで同業他社と簡単に比べられる会社になる」という社員の声もありましたが、より本質的なところで支持を集める会社に成って行ければと思っています。