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 いや〜、痛快で面白かったですね、この本「偽善エコロジー」。

 これまでにもいくつか「間違った経費節減」についてだとか、「エコロジーの嘘」について、いくつか読みましたけど、この本の著者の武田邦彦氏は日本人の美徳だとか文化に根ざしていて、また日頃私の考えない社会の背景・構造を提示してくれるので、非常に信頼できそうな印象でした。

 ただ、本当にホントなのか‥。ネットでちょっとその真偽を調べようとするだけで、情報の洪水に‥。

 検索の上位に出てくるWikipediaの武田さんページを読んでもイマイチ私の知識がついて行かなくて分からないし、氏の再反論のページを見ると、やっぱりこちらのほうが説得力があるなあと思ったり、Amazonの書評のページを見て中間地点に立つとこう見える訳かと納得したり‥。

 ところで、私は國學院大學の法学部を卒業したわけですが、4年間法律を学んで分かったことと言えば、「物事には2通りの解釈があって、絶対はないということ」だったと実感しております。

 そのせいか、盛和塾の学びの中でも「小善は大悪に似たり」の言葉が非常に腑に落ちます。このエコロジーの世界もまさしく小善になりがちなので、気を付けたいところ。

 しかし、会社というのは小さなことを揃ってやることで社員の気持ちが揃うので、小さなエコロジー効果しかなくてもやるというのは決して悪いことじゃないとは思います。