アムステルダムの十文字 World Poultryという英文の業界誌の2007年23号の記事を翻訳したものが、国内の業界誌である「鶏の研究」に掲載されておりまして、そのタイトルが「集約型生産体制のほうが地球温暖化に影響を与えない」というものでした。

 ‥集約型生産と比較した場合、オーガニックや放し飼い飼育のほうが地球温暖化に対する環境負荷が高いという事実だ。それに加えて養鶏は他の畜種に比べても環境負荷が小さいことがわかった。

 業界のことがある程度わかれば、そんなことは常識の範囲だと言えるのでしょうが、一般人にとっては意外なこととして受け止められるのではないでしょうか。

 1キロの肉を作るのに、一般的には牛が13キロ、豚が7キロ、鶏が4キロの飼料が必要と言われているので、畜種間の違いは明確なのですが、同じ鶏でも放し飼い飼育だったら動きが活発になるので、おそらく5キロ必要とかいうことになるのでしょう。地鶏であればもっと必要です。

 ちなみに当社のように、抗生物質を与えない飼育では、飼料を仮に5%余計に必要ということだとすれば、4.2キロということになります。

 健康と地球温暖化の最良の妥協点として、当社はいい線を行っていると思うのですがいかがでしょうか?

 ちなみに、最近、牛肉が苦戦しているようです。物価が高くなり、一番高い肉がさらに高くなれば、やっぱり消費者離れが進みます。

 将来、牛肉がいまよりもっと貴重品になるかもしれないと思うと、出張では牛肉弁当に手が伸びるこの頃です。

(写真:アムステルダムの十文字??)