この「盛岡冷麺物語[繋新書]」は、昨年末に発刊された本ですが、以前に朝日新聞の盛岡支局の記者だった小西正人さんが新聞に連載した記事をまとめたものです。
その当時に読んで、「なるほど〜、こういう背景があったのか」と唸った記憶があったのですが、あの記事はもう15年も前だったんですね!
その著者の小西さん直々にメールを頂き、購入してはあったのですが、遅ればせながらこのたび出張途中で読まさせていただきました。
いやー、ほんとに面白かったです。盛岡冷麺という地元の身近な食べ物のルーツだからというだけでなく、異国で頑張る人たちの苦労だとかが心にしみます。
また、著者はもともと学生時代から、在日韓国・朝鮮人問題について関心があったそうで、盛岡に赴任した際に、絶好のチャンスとばかりに地道な取材を重ねて書き上げたのだそうで、そのあたりの取材の裏話などを語った講演録なども納められており、とても興味深く読まさせていただきました。
ところで、なぜ盛岡で広まったのか‥。地元在住の作家、高橋克彦さんは「地元に文化がないからですよ」と答えたそうですが、確かにそうだと思いますね。
守るべきものがない気安さ、おおらかさが、岩手人の特徴かな。