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 「畜産の情報」という雑誌が毎月手元に届きます。業界関係者に無料で送られてきます。

 これは独立行政法人農畜産業振興機構が編集しており、国内編と海外編として各種データと記事が雑誌とインターネットで同じ内容を見ることが出来ます。

 今回、目に留まったのは、アメリカ人の肉の消費量について。一人当たりの年間の鶏肉消費量が、前年対比1.8%増の39.6kgと出ていました。

 2006年のデータと、5年前の2001年のを比べますと、牛・豚・鶏の中で、鶏肉が14%増と、増加分のほとんどを独り占めしているわけで、牛と豚は横ばいです。

 アメリカは人口が増えているので、チキンの生産量自体は毎年5%とかの勢いで増えているはずです。

 チキンのトップメーカーのTYSONが牛肉のトップメーカーのIBPを買収した背景はそんなところにもあるわけです。

 それに比べ日本はどうでしょう?農水省の統計では人口1人当たりでなく「世帯当たり」というデータの取り方をしています。人口増加で世帯数減少の傾向なのに、なぜなんでしょうね?

 ここのデータの中で、推定出回り量というのがありました。骨付き肉ベースで、平成17年は167万トンで、人口が1億2700万人として、1670,000,000÷127,000,000=13.15kgということになります。大体アメリカ人の1/3ですね。

 アメリカ人並に食べるようになるとは思えませんが、健康に良いチキンにはまだまだ潜在需要は有るのではないでしょうか。