7e2e56f3.JPG 「小善は大悪に似たり」。これは盛和塾の稲盛和夫塾長の言葉の中でも、非常に重みがある言葉だと思っております。

 あらゆる人生の場面で、良いことと悪いことを峻別する習性が人には付いているわけです。ただ、一瞬誰でもが良い行動・良い判断と思えることが、実は一時の対症療法に過ぎず、かえって悪い方へ導いてしまうことがよくあるわけです。これは、その警鐘を鳴らした言葉です。

 私流に言えば、ライオンの親子が良い例でしょうか。親の愛情でもって子に毎日の食べ物を与えているとすれば、確かにそれは立派な親です。しかしずっと続けていると、子は親がいないと生きていけなくなる。早いうちに崖から突き落とすことが子のためでもあるのです。これが真の愛情ですね。

 リーダーは、人の考えの及ばない遠い未来を考えて判断し、周囲の理解を得ながらやっていくのが努めでしょう。しかし、こういう発想自体を管理職、社員と共有できたらと思います。